睡眠時無呼吸症候群

SAS

睡眠時無呼吸症候群とは

眠っている間に呼吸が弱くなったり、止まったりする状態が繰り返される疾患です。10秒以上の無呼吸が一定回数以上認められる場合に診断されます。脳が熟睡を妨げられる影響で、昼間の強烈な眠気や注意力の低下が起こりやすく、交通事故などの危険性が高まることもあります。また、全身疾患のリスクが高まることも明らかになってきました。「ちょっと疲れているだけ」と軽視せず、思い当たることがあれば早めの受診をおすすめします。

このような症状があればご相談ください

  • 何度も目が覚めてしまう
  • 疲れがなかなか取れない
  • 体が重いと感じる
  • 寝汗をかく
  • 日中強い眠気がある
  • すっきり起きられない
  • 頭痛
  • いびきを指摘されたことがある

睡眠時無呼吸症候群の分類

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群

    上気道がふさがって呼吸が一時的に止まるタイプです。睡眠中に強いいびきや無呼吸がある場合は、この型の可能性を考慮して早めに検査することをおすすめします。肥満気味の中年男性だけではなく、若い女性の方も増加傾向です。

  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群

    脳にある呼吸の指令を出す中枢部に異常が生じ、呼吸の指示が止まってしまうタイプです。全体の患者数としては少ない部類で、心臓の機能が低下している方などにみられる例があります。

当クリニックで可能な検査・治療

CPAP（シーパップ）療法

就寝時に鼻マスクをつけ、機械から空気を送ることで気道が閉じないようにする治療法です。
CPAPを行うと、夜間の無呼吸やいびきが減り、日中の眠気や夜中に起きる回数が改善する場合があります。
初めは「こんな装置を装着して本当に眠れるのだろうか」と心配になるかもしれませんが、実際に続けてみると深い眠りを得やすくなったと感じる患者さんが多い傾向にあります。
医療機関の基準を満たせば保険診療の対象となりますので、不安な点があれば気軽にご相談ください。
ただし、体質をもとに戻す治療ではないため、継続していかないと効果が得られません。このため現状では機械のレンタル使用による継続と定期的な医療機関への通院による管理とが必要です。原則的には月に1回の通院は必要です。

待ち時間について

当クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診察に加え、関連する複合的な症状や合併症の診療も幅広く行っております。患者様一人ひとりに適切な治療を提供するため、問診や検査に十分な時間をかけて丁寧に対応しています。そのため、専門の睡眠外来に比べてお待ちいただく場合がございます。何卒ご理解のほど、宜しくお願いいたします。